それでは陶器が作られる工程をご紹介します。

まず、「原料(raw materials)」
長石、陶石、粘土など。そもそも明治期この九州小倉に工場が建設された理由は、筑豊炭田に近く、燃料、原料の調達に有利な点があげられる。

「微粉砕(milling)」
原料と水をシリンダーミルの中で約20時間回転させ、細かく粉砕し泥しょう(ドロ水)を作る調製の段階。

「造型(making mold)」
陶器を作る為の型を造る。

{成形(casting)」
石膏または樹脂でできた型の中に泥しょうを流し込み陶器の形をつくる。工場見学では、型からでてきた成形品はまさによくできたプリンのようだった。それをスタッフが手作業で整えていく。

やはり大事な部分は人の目と勘で、どれだけ機械化が進んだとしてもそれは変わらないようだ。人間の手で複雑な部分の形がつくられていくその作業に関心した。

また作業スタッフも若いと感じた。熟練のおじいさんが陶芸をしているイメージではなく、技術が共有されているという事で将来性を感じ大変良いと思う。

こんな石のかたまりから陶器をつくるんです!