それから 乾燥させ

「生素地検査(clay ware inspection)」
キズやヒビがないか肉眼検査をする。やはりこれも大事なところは、人の目とカンである。ここが今後の工程へ移る為の大事な部分です。

こんな風に薄暗い所でライトをあてて検査をする。

次に
「施釉(glazing)」
色付けと艶を出す釉薬(ゆうやく)を吹きつける。いよいよ吹きつけの段階です。吹きつけ専用ブースへ陶器が運ばれ一台ずつロボットが吹きつけをする。その腕裁きの見事なこと。完璧!

なんでも、人間の熟練工の手の動きをロボットにインプットしているそうだ。まさしくSFの世界です。たしかに危険な作業や人間の健康にかかわる部分はロボットにさせるのが賢明である。この技術は、水栓金具の研磨作業にも使われている。

「焼成(firing)」
トンネル窯でゆっくり焼き上げる。全長115m、最高高さ3.9mともなる巨大なトンネル窯だ。予熱帯、焼成帯、冷却帯といわれるゾーンの中へ、陶器を載せた台車を通過させる事によって焼き上げる。

わあ~、トンネルの奥に炎がみえるぞ!

意外に、台車には所狭しと様々な種類の陶器が載っていた。素人考えでは、果たしてこんなんで、むらなく焼きあがるのかと心配するが、最高温度1165度という高温で焼き上げるので、おそらく均一に焼きあがるのでしょうか。

次回に続く!