ピンホール  その3 (銅管の緩やかな座屈による)

これは、その2で紹介した銅管よりもっと座屈がゆるやか。いや座屈というより「へこみ」である。このへこみによっても実はピンホールがあくのです。おお~こわ~!!

この事例以外で、実は当社が配管して6年くらい経った物件でも経験したことがある。現場にかけつけると、水漏れ箇所はユニットバスの下の転がし配管。プリゾ-ルのへこみ発見!恐る恐る皮をむくと、まるで下の写真のようなピンホールがあいていたのです。(誰や~当てたんー!ここで犯人探しはさておき・・・)

座屈3座屈5

その2も含めて、なぜ穴があくのか。これは私が思うに「減肉」ではないでしょうか。まず、へこみや座屈によって真円が保てなくなった箇所の流速が速くなる、あるいは乱流が生じる。次に管内面が摩擦によって減肉され、穴があくという事。一般には、銅管のピンホール イコール「電食」とのイメージがあるがこの場合は、あてはまらないのではないでしょうか。減肉といえば美浜の原発事故が記憶になまなましい。(是非この事に関して、ご意見がある方のお話を伺いたいものです。メール下さい!)

空気調和・衛生工学会では「給水管内の流速は、過大にならないよう配慮することが必要である」として「2.0m/sec以下」と定めている。
大阪市では、申請時、水理計算書を提出する事がよくあるが配管給水口径の選定や流量計算はやはり大事である。

 

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